自転車でぶらぶら

　ここしばらく頭になかったのだが、数日前からまたにわかに乗り物（原付）が欲しくなり、夜な夜なパソコンの前で悶々としていた。ともかく実物を見るかその資料を入手しようと、ホンダのショールームへ行った。見たかったものは展示期間が過ぎたのか置いておらず残念だった。もらったパンフレットもサイト内の特設ページの内容とほぼ同じだった。
　移動に使った大江戸線に乗るのは久しぶりだった。狭い車両も赤いシートも、走行中の轟音も通過した新宿駅の青い壁も久々だった。中井駅で降りると停めていた自転車に乗り、大塚の図書館へ行ってCDを返却し、予約していたものを受け取った。文京区はネット予約したものが早く届くなあと思っていたので、朝一番で予約したものでも午後に届くのか尋ねると、カウンターのおばちゃんではなく奥の事務室にいた専任の職員らしい人が「午前と午後2便ずつ来ます」と教えてくれた。一日4便はすごい。うちの所は一日一便、休み明けだけ2便だ。
　本を借りた後もしばらく、その小さい館の中にいた。子供本の棚から一冊取り出して見ると、出版が1969年となっている。きれいではないが状態はよかった。これ位古いのはうちの館だと全部書庫に入ってしまっているだろう。ここは所蔵スペースが余りないから必然的にそうなっているのかもしれないが、古いのも新しいのも一緒に並び、それを手に出来るのが図書館のよさだと思う。帰省したときに行った広島市立図書館もそういう所だった。いかにも古そうな本が何でもない様子で書架に並び、危なっかしいくらいだった。
　外に出ると日が暮れていた。帰りにタワーレコードに行ったが、探しているものが無かったのでHMVに行って見つけて買った。そしてスーパーで卵と菓子パンを買って帰った。午後雨が降るらしかったので折り畳み傘を持って出たが、結局使わなかった。
　帰宅して借りてきた雑誌を読み、豚肉の卵とじを作って食べた。それからまた、原付のことで時間が過ぎてしまう。今日自転車でぶらぶら走って、今の生活だと原付を買う必要は無いと感じたのだが。