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酒を三杯

 休日、昼過ぎに起きて少しギターを弾き、クリームパンを食べて洗濯した。土曜から残っているながしの洗い物は片付けられなかった。日もそろそろ暮れるという頃に家を出て、歩いて2~30分くらいの所にある自転車保管所に行った。先週の月曜日に駅の近くに自転車を停めて、戻って来たらなくなっていた。よく探さないで帰ったが、なくなったのではなくどこかへ移動させられていたようで、その翌日の撤去分の中にあった。その日はギターを買って帰って荷物があったから、方々探し回る気にならなかったのだが、よく探せば見つかったに違いない。そうすれば無用な金を払うこともなかった。手痛い出費だ。でも自転車が手元に戻ってよかった。
 その後、以前一緒に働いていた懐かしい面々と飲んで食って笑った。利害関係なく時間を過ごせるのはいいもんだ。みんなも楽しそうだった。飲む前と後にウコンを飲んだから、何とか具合は大丈夫そうだ。

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マジック・ツリーハウス

 人気のある児童書で『マジック・ツリーハウス』というのがある。シリーズでもう何冊も出ていて、図書館でも揃えているのだが大抵いつも借りられている。子どもたちは大人と違って自分の読みたい本に予約を入れることはあまりしたがらない。図書館に来たときに、読みたい本があればそれを借りていく。たくさんある『かいけつゾロリ』シリーズも、ある子が返却して棚に戻ったらまた別の子が借りていく、というサイクルになっていていつも品薄だ。
 その『マジック・ツリーハウス』が映画になるそうだ。児童書にしては、随分表紙がマンガやアニメ風の絵柄だなと思っていたが、それがアニメ映画になると聞いても違和感はまったく無い。『マジック・ツリーハウス』に限らず、今(「今」、といっても何となくの印象でしかないけど…)の児童書はアニメ風の絵柄のものが結構あって、『若おかみは小学生』などのように、青い鳥文庫などは特にそういう印象が強い。
 ある時アマゾンか何かのサイトで『愛と友情のゴリラ』というタイトルの本を見つけた。タイトルからは一体どういう内容の本なのか分からずにいたら、図書館で仕事をするようになって『マジック~』のシリーズの一冊だと分かった。それから何年も経ったが、自分では一冊も読んだことがない。
 映画になる、と教えてくれた同僚は資格の勉強で忙しい中、自身が関心を寄せる児童書をよく読んだり、自主的に研修に参加して努力している。でもそれは、本人にとっては努力というのではなく、好きでやりたくてやっているのだと思う。そういう風に仕事と自己研鑽に打ち込めるのは羨ましい。この人は先日結構大変な苦情を受けてしまって大変だったのだが(その日は夜の2時間の間に三つの苦情を受けた!)、葛藤は胸にしまって日々の業務の中でそれを何とか乗り越えようとし、今日も皆の前で研修の小発表を行っていた。人の成長をまざまざと見る思いがする。いろんな人がいて、いろんな風に伸びていく。大人になっても人はいろんなことを経験し、そこから何かを積み重ねていくのだ。

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やって来る人々について

 図書館に不審者が来る。困る。本当に困る。こりゃ逮捕してもらわにゃならん。しかし通報しようにも、現行犯でないとどうにもならないようで現実的には厳しい。来ないようにする為には警告等すればいいんだろうか、と経験の無い問題についてあれこれ考えるが、知識もないからどうすればいいのか、どんな方策をとるのが適切なのか分からない。無い知恵は絞れないので、とりあえず危機管理の本でも読んでみる事にした。
 この不審者に狙われていた同僚は、今度「体調が優れない」という理由で退職することになった。話を聞くと、先日出かけた池袋でふと気付いたら、近くにこの不審者のおっさんがいたのだと言う。これはどう考えても、偶然とは思えない。本人は、その時は冷や汗びっしょりだったけど…、とさして深刻でもない様子で話していたが。

 遠路はるばるやって来るおじいさんもいる。この人は不審者ではない。不審者ではないが、かなりの酒飲みだ。これもとても困る。よく、缶チューハイが幾つも入ったビニール袋を手に下げて図書館に来る。酒飲みの人は、体質の問題でどうしようもなくなるのか、飲んでいるときも素面のときも酒の匂いが漂っている。なので匂いだけで判断すると、いつも酔っているようにしか思えないが、ろれつの回り具合で飲んでいるのか飲んでいないのか見分けられるようになった。借りた本をなくすし汚すしで困った方だが、憎めない感じの人だ。
 だが今日は、苦笑いするしかないことがあった。端的に言うと、持参した携帯電話の待ち受け画像がエロ画像だった、ということだ。そういうことがあったと、後から聞いた。僕は見ていない。
 …いやもうこれ以上、図書館業務に携わる立場上、特定の利用者のことをこんな所で書くわけにはいかないのだが、本当は。でも、公共施設における少し特殊な問題行動の一例として、訴えかけずにはおれない。しかし何だい、いい歳のおじいさんが携帯の待ち受けをそんな画像にするとか。面白いけど。画像をダウンロードしたり待ち受け画面を設定できるのなら、自分の番号くらい把握していてもおかしくないもんだ。
 今日はこのおじいさん、カードを忘れたので電話番号を確認する必要があるのだが、覚えていないので自分の携帯電話を開いて教えて欲しい、とカウンター係のベテランさんが手渡された携帯を開くと上記の次第だった、ということだ。このベテランさんが、そんな不埒な行為も適当に往なせる人でよかった。笑うしかないわい。
 こんなつまらないことが、日々起こる。そうした出来事にあれこれ気を取られるのもいやだが、図書館はいろんな人が来るから仕方がない。酒飲みのおじいさんだって、いろいろ問題はあるが、本を借りて読んでくれる利用者であることには変わりない(いやいや、やはり問題利用者と捉えておくべきか…?)。変質者は本当に断固拒否したいが、それ以外の(多少の逸脱はあるとは言え)よく利用される人たちは、図書館が好きなのだろう。と、思いたい。