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nikki

すべては味噌汁から始まる

 先週末、バニング氏からメールが届いた。今夜池袋へ行かないか、ということだったが、この日はあいにく夜まで仕事だったため、また今度皆で集まろうと返事してせっかくのさそいを見送った。氏は池袋に行きつけのカラオケバーのような店があり、そこは楽器演奏も出来るのでおすすめなのだとよく話していた。店ではマッスルと呼ばれているそうで、またそこへ行ったのかも知れない。以前のように豊島区に住んでいたのならぶらりと自転車で行き来出来たかも知れないが、今は地域が違うので気楽に行くことは出来ない。
 月曜日、そんなさそいがあったからか、にわかに池袋に行く気分になった。仕事を終えて電車に乗って人混みをかいくぐり、ザ・なつやすみバンドとホール&オーツのアルバムを買い、しょっちゅう穴があいて破れるため補充として靴下とパンツを買い、ジュンク堂でピート・タウンゼントの自伝と文庫本2冊を買った。久しぶりの書店はそれほど込み合っておらずゆったりと過ごすのにちょうど良かったが、時間がなくて長くはいられないのと手持ちの金がないのにあれこれ見て刺激されて読まない本を買う悪癖が出たら困ると自制し、目的の本を手に1階のレジカウンターに向かった。
 帰りはJRと京成線を乗り継ごうと考えていたが、いつも乗っている路線で帰るのは面白くないと途中で引き返し、都電で帰ることにした。座れないのが心配だったが祝日で乗客は少なく、すぐに座ることができた。買ったばかりの本を読みながら数10分が過ぎ、ぶらぶら歩いて帰宅した。さて明日も休みだ、たまには買い物に行くもんだと思っていた矢先、同僚から連絡があり、風邪で具合が悪いというので明日かわりに出ることになった。休みのつもりでいた日に仕事に行くのは面倒だったが、連休の中日で忙しくはなく、平穏に一日が過ぎた。
 連休最終日の水曜日、他館から研修に来た元同僚と一緒に作業していると、窓口で問題が起こったというので下りるとスタッフが身に覚えのないことで文句を言われていた。これまでにもいろいろあったので腹が立って冷静さを欠いた対応をしてしまい、後から恥ずかしくなった。夜には以前勤めていた人が結婚して苗字もかわってやって来た。一日はせわしなく暮れていった。
 今日は連休明けで通勤の電車もまたいつものように込んでいた。仕事して昼飯を食べて仕事して、帰るのが面倒なのだ、と思いながらまたいつもの夜道を歩いて帰った。今日こそは晩飯を作らねばならん、と思いながらも、くたびれて横になった。このまま眠りに落ちると気持良いが、二晩ろくに晩飯をとっていないので起き上がり、米を炊いて皿を洗って食事の準備をした。ながしに置いていたニンニクの芽が10㎝くらいに伸びている。窓際で一日陽に当てていた植木は、昼間どんな風に過ごしていたのか分からない。葉が伸びても枯れてしまう。一方で小さな芽が顔を出す。今はそんな季節だ。