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nikki

サンダルで歩く

 昼前、仕事の電話で起こされて何とも言えない休日の目覚めをむかえた。しばらくして飯を食って職場に連絡して用事を済ませた。
 ぼんやりと過ごしながら、見た夢のことを思い出していた。夢の中で、ぼくは江古田のトキに行った。店内に入ると左手に二人掛けのカウンターがあり、端の方に大き目のお酒の瓶が三本置かれていた。その奥には大きな木製の書棚のようなものが立てられていて、カウンターの右側には四人掛けくらいのテーブルがあった。通路を挟んだ別のテーブルには、年輩の奥様方のグループがいた。入口の上の天井近くにメニューが掲示されていて、焼肉定食(カルビ)とメンチカツ定食のどっちにしようか思案し、今回はメンチカツにしよう、と決めて注文した。
 そんな風に見た夢を振り返りながら、トキにはメンチカツはなかったから、今度行ったときには何を食べようか、と実際の店内の様子を思い返してみたが、トキはもうないのだということを直ぐには思い出せずにいた。トキのあった場所はカレー屋になっている。
 夕方、一時間ほどうたた寝して、起きて特別美味しくもないジャムパンを食べた。仕事のことで起こされた休日に、休日らしいことも出来ずに終わるのはとてもいやだと思ったが、練習スタジオの予約も取れず、部屋で過ごす気にもなれず、しかし時間は過ぎ、何が出来るということもない。とりあえず風呂に入り、上がってからどうしようと考えた。また川の方へ行ってみるか、と思ってTシャツを着たが、今日は川へは行きたくない。大分ためらったが、結局別のシャツに着替えてサンダル履きで気晴らし程度に上野に行くことにした。
 遅い時間だったが空はまだ夕暮れ色ではなく、鱗雲がきれいだった。涼しい風が吹く中、仕事帰りの様子の人々が歩いていた。ホームで大分待ってから京成線に乗り、目的地に行って戻ってパンを買って帰った。帰り道も涼しかったが、少し汗ばんだ。帰宅して洗濯物を取り込み、パンを食べながら少しギターの練習をした。

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nikki

川沿いを走る

 休日はついだらだらと過ごしてしまうが、夏になるとふと荒川に行きたくなる。もう昼とも言えない時間になって、自転車でぶらぶらと荒川に行った。
 土手や川沿いの広場の所々に、週末に開催される花火大会のテントや看板が設置されていた。数日前に土手を通ったときに、土手の斜面の芝生にスプレーで線や何かの印が書かれていたのを見たが、これはマナーの悪いひとが場所取りのためにやっていくものらしい。橋を渡って西へずっと進んでいくとホームセンターらしきものがあり、特に用はなかったが立ち寄ってみた。中に入ると随分広く、電動ドリルや木材を眺めているうちに、以前板橋のドイトによく行ったことを思い出した。職場のポトスが鉢から土が少なくなって元気がなくなったので土を買い、また川沿いを走って戻った。ときどきスピードを出してみた。
 土手から見ると、隅田川が荒川の案外近くを流れているのに気付いた。荒川と違って隅田川は「都市の中の川」という風情で、穏やかな川面にはもうしばらくしたら夕暮れがきれいに映りそうだった。
 帰り、何か部屋に置く植物が欲しくなったが、幾つか見てピンとくるものがなかったので買うのはやめておいた。無性にケーキが食べたくなり、スーパーで安物のケーキを2セット買い、帰ってから1セット食べた。その後ギターやベースを弾いて録音した。