カテゴリー
nikki

落ち着かない天気で春になる

 新しい楽器が家に届いてスペースを作らないといけなくなり、少しだけものを片付けた。引っ越してきてからゴミ捨てのルールが違っていて何をどうしたら良いのか分からずに1年を過ごしてきた。市役所のホームページで調べてもよく分からないので、ゴミの担当課に電話で尋ねてみたら丁寧に教えてくれた。ゴミの収集所が市街地から離れている所にあって、都内では粗大ゴミ扱いになっていたものも持ち込めば無料で回収している、ということだった。車を使う暮らしにあった仕組みだと合点がいった。電池や電球も別の収集所で回収しているということだった。
 電話の後も別の用事に取り掛かっていたが、春になって暖かくなったことだからとふと思い立ち、さっき教えてもらった収集所へ原付で不用品を持って行くことにして、適当に支度をして出かけた。もう夕方だったが原付で走っても寒くはなかった。困ったのは行き方を調べた道路が工事中で通れなかったことだ。工事現場の当番のおじさんに道を聞き、時々自分でも道を調べながら辿り着いたときには受付時間を過ぎていたが、お詫びすると受け取ってくれた。こうして用事を済ませた頃には帰宅する車が多く、交差点は込み合っていた。スーパーに寄って食材を買って帰った。ぼやぼや過ごしてどうしたらよいか分からないで置いておくことがよくあるが、何でも聞いてみると分かることがあるのだ。原付で外出できる暖かさの昨日とうってかわって、今日は雪が降った。冬はいつの間にか何処かへ往き、春がまたやって来る。

カテゴリー
nikki

チ・チ・チ・チェンジズ

 美容院の人に「スタイリングがしやすくなる」と言われ、その気になって学生の頃以来久し振りにパーマをあててもらった。おっさんになった今、思うのは父もずっとパーマだったことだ。
 カットの終わった自分の頭を美容院の鏡で見たら、ザ・フーでデビューした頃のロジャーダルトリーみたいなくるくる頭だった。齢にあわない印象に若干たまげつつ、パーマをかけたときはこんなもんだったかも知れないと思い返しもし、幾らか愉快な気持ちになってまた職場に戻って雑務を片付け、夜中にラーメン屋でいろいろ飲み食いして帰った。
 帰宅して鏡を見て、こういう人いるよな、と漠然と思っていたのが藤子不二雄のマンガの小池さんだったのだと合点がいった。そうだ。小池さんだ。これはスタイリングで何とかするしかない。モダンなイメージを思い描いていたのにギャグみたいな頭になったものだ。そんな啓蟄の頃だ。広島の山の盆地に引っ越して丸一年経った。