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納戸の中から

 今日は一日雨だった。昼、中卯へ行って牛丼を食べた。同僚も中卯に来ていた。聞くと、親知らずを抜いたばかりで見た目にも腫れているというのに、うどんとカツ丼のセットを食べていた。麺類が好きだと言っていた。そんな同僚は元書店勤務なのだが、稀に見る文才の持ち主で、図書館のカウンターにいるだけなのは本当にもったいない。そうして夜21時の閉館まで働いていたが、雨天のため夜間は来館者も少なかった。
 明日はユニコーン好きの従姉妹の結婚式だ。めったにはかない革靴を出して少し磨いたら、気持が引き締まったような気がした。靴も少しきれいになったように見えた。一方で、いつも結婚式に来て行くシャツのピンが見つからないのが寝ようにも寝られない懸案だったが、玄関の前の文具立ての中に入っているのを見つけることができた。持って行くものは財布とカメラと傘くらいで、ほとんど手ぶらだ。ご祝儀は家族分で出すので、個別には用意していない。親戚と会って美味いもの食って、くらいの気持でいるが、本人は嬉しいことだろう。

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びっくり雨上がり

 今日は休館日明けで、晴れ間のもどった午後からはどっと利用が増えた。あの人もこの人も、というくらい大勢の方が、びっくりするくらい借りに来るもんだ。その中には、館内の本を見る、というよりは取り寄せたものをただ受け取る、という人も多いのだが。
 障害者サービスの中に、資料を宅配・郵送したり、目の不自由な方のために録音テープを作って提供する、というものがある。郵送の場合は第四種郵便(無料)で送付していて、郵便局の方が毎日のように抱えて来るカゴの中には、一般の図書館宛ての郵便物以外にそうした郵送資料がたくさん入っている。そうやって利用した資料を返却するのだ。
 一方、元々は宅配で図書館資料を利用していたが、自分の力で来ることが出来るようになり、いろいろ選んでは借りている人もいる。先日はかなりご年配で足のわるい方が障害者サービスの対象となった。担当の方に相談した際、「自分の力で来れるのなら(宅配対象であっても)こちらから宅配は勧めたりしない。図書館を自分で利用できるのならそのほうがいい」と仰っていたのが印象深い。
 今日は、今年新しく設置された機械(本を拡大して見るためのもの)を試したい、という問い合せがあり、案内した。この方のように、自分から積極的に図書館を利用・活用しようとする姿勢をフォローすることが大事で、何でもかんでも支援するのがよいのではないのだ。と思った。何でもかんでも、というのは現実的にも無理なことだが。
 今月は江古田時代にお気に入りだったものばかり思い返しては聴いている。今日はマウンテンを聴きながら晩飯を作った。フェアポートコンヴェンションの2ndはいい。3~5枚目だけが取り上げられるのはもったいない。先週、モーモールルギャバンを見に名古屋に行って喉を枯らしてから、喉の調子が悪い。寝つきも悪い。枯れたといっても元より大したことはなかったから、一晩で直ったが(それよりも耳鳴りが続いた)、その後風邪をひいたのか咳が止まらない。鼻水も出ない、くしゃみもない、熱もないのに咳だけが続くので困る。

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新緑の季節とは関係なしに

 節電のため、4月いっぱいは開館時間を短縮していた。この間はシフトが違っても退勤時間が一時間しか変わらないから、帰宅時間もそれほど変動せず、生活も(その中身がもともと乱れているのは変わらなくとも)幾分かはペースが定まるようになっていた。5月と6月は通常の開館時間に戻ることになり、今日はその初日だった。どうなるだろう、と内心不安に感じながら出勤すると、館内は穏やかだった。
 午後、事務室にいると、2階から内線で呼ばれた。行くと、例の不審人物が来ているという。以前から古株スタッフ間で話題になっていながら、いつも事後報告だから姿を見ることも出来ないでいたやつだ。その上頻繁にあらわれるわけではないので、関心が持続しないで今日まできたが、先日配架スタッフからチーフに相談があったと聞かされた。フロアに出ていると男が話しかけてきたり、脱いで出したりするのだという。それを聞いて、なんでもっと早く言ってくれないのかと思ったが、言えないでいてやっと相談、ということになったのだろう。以前聞いた話だと、棚の間からじっと見ているとかいうくらいだったが、それ以上の行動が明るみになって全員に注意を呼びかけたばかりだった。
 奥にいるというので探しに行ったら、奥の書架で本を開いていた。あちらも気付いて、一秒ほど、離れていたが顔を見合わせた。2階の男子スタッフに注意を促して1階へ行き(1階カウンターは入り口だから、出入りの際はカウンターの前を通るしかない)、しばらく迷ったが自治体の奉仕責任者の主査の方に内線で事情を伝え、今まだ館内にいるのだと伝えると下まで来て下さった。電話中、男は離れたところからカウンターの様子を伺ったりしていた。主査が下りてきて一緒に奥へ行ったがもう姿はなく、2階に上がるとまたいた。
 何もしないでいては、こちらから何かすることも出来ないが、自治体の主査さんに報告出来たのはよかった。しかしスタッフが人知れずしんどい思いをしていたのは残念なことだ。
 この後、問題の人間はいつの間にかいなくなった。スタッフは、身内に不幸があったので今週休みをもらう、ということになったが、不審者につきまとわれてそんな理由を付けてでも一時的に職場を離れる、というのだとしたらやり切れないことだ。図書館はいかなる人にも公平に開かれた場所だから、一方で常識外にいる望まざる人たちの入り込む余地を持ち合わせてしまうという部分がある。何とかしないといかんが、館内の見回りを増やすくらいしか思いつかない。

 夕方、大雨が降って利用も減り、穏やかに閉館した。しばらくの間、閉館前に込み出すことが多かったから心配していたが、とりこし苦労に終わった。スムーズに閉館できないと必要以上にカッカしたりして、つくづく自分はチキンだなあと思う。もっとどっしり構えてやりたいもんだ。
 帰宅してギターのチューニングを適当にやって弾いたら、鳴りがいつもより良いように感じて、しばらく弾きながら晩飯も食べずにおやつを食べたりした。