月: 2009年4月

　昼休憩に飯を食いに出たついでに、スーパーに寄れないのが残念だ。近くにスーパーがないから、コンビニや薬局に行くしかない。昼飯時には、いくつかあるチェーン店の飯屋はいつも混雑している。皆、昼になると飯を食いに出て、また職場に戻っていくのだ。
　この頃は毎日のように薬局で安い飲み物を買っているが、全部飲み干さないまま持ち帰ることが多い。そして翌日、また飲み物を買うのだ。うちから、お茶でも入れて持って行ける水筒でもあれば便利そうだ。
　夜、帰宅して、数日前に受け取れなかった宅配便の再配達手続きをしていると、いつものおじさんが配達に来てくれた。こちらから連絡しなくても、僕の部屋の電気がついているのを見て、いるかどうか確認して持って来てくれることがある親切な人だ。不在連絡票がいつものと違っていて、おじさんの制服も新しくなっていた。

　四月も半ばになった。よく分からんまま日々が過ぎた。新しい生活のリズムも築けないでいる。電車には慣れた。気付いたら部屋が随分散らかっていたので、置きっ放しの洗濯物だけ片付けた。荷物だけが増えて大事なことが後回しになっている。春らしい爽やかな靴が欲しいが、なかなかいいのがない。そんなことばかり考えている。
　この頃、毎日のようにラムネを食べている。そして昼飯はいつも松屋か吉野家だ。昨日今日で中卯がローテーションに入りかけている。近くに富士そばとすき家がないのが残念だ。何より自転車がないので、近い所で昼飯を済ませないといけない。三月までは、飯を食いに行くついでによく近くのスーパーに寄ったものだが、今度の所はスーパーがないので、しょうがなく薬局やらコンビニに寄っている。動き回って汗をかき、のどがかわくので飲み物をがぶがぶ飲んでいる。そんな日々だ。

　今日から新しい図書館での日々が始まった。定期も初めて使った。昨夜、買うのに列に並んで20分以上待った。定期は改札でタッチしても「0円」としか出ないのだ、僕は知らなかった。朝の地下鉄はすごい混雑だ。ギュウ詰めの車両を遠くから眺めたら、こんな乗り物の中に人が大勢つまっているのがどんな風に見えるんだろうかと考えた。
　図書館に着き、よっしゃ今朝は出るのが予定より10分遅れたが余裕をもって到着だ、と思いながら階段を上がって行った。今度の所は事務室が4階にある。4階にはきっと縁があるのだ。
　事務室に入ると、地区の担当者が「今日、遅番だよ」と言う。なんてこったい。しかしこういうことは初めてではない。でもまさか、初日にシフトを間違うとは。まるでマンガだ。しょうがないのでそのまま入ることになった。
　そんなだから午前中は落ち着かなかった。予約の入っている本を探して動き回るが、場所が分からずに焦る。利用者を待たせることも度々あった。それでも今日は天気がよくなかったせいか、特別忙しくもなく割合平穏に過ぎた。だが今度の館は今までの所よりも規模が大きいので、これから大変だ。昼休憩に外に出ると、どこかの会社で社員が集まって集合写真を撮っていた。明日は間違えずに来ることをチーフに誓い、図書館を出た。
　週末に高校時代の友人が出張でやって来るので、坊やのプレゼントにと思い、途中で本屋に寄った。まっすぐ帰るのが何となく面白くなかったから、という気持もあった。いろいろ手にとってはぱらぱらとページを開き、しばらくの間考えて、『はらぺこあおむし』など3冊を買った。
　帰宅する前にスーパーで豆腐やヨーグルトを買ったが、行きも帰りもずっと歩きだ。自転車に乗りたいと思った。でもしばらくはこうやって過ごすのだ。