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nikki

マジック・ツリーハウス

 人気のある児童書で『マジック・ツリーハウス』というのがある。シリーズでもう何冊も出ていて、図書館でも揃えているのだが大抵いつも借りられている。子どもたちは大人と違って自分の読みたい本に予約を入れることはあまりしたがらない。図書館に来たときに、読みたい本があればそれを借りていく。たくさんある『かいけつゾロリ』シリーズも、ある子が返却して棚に戻ったらまた別の子が借りていく、というサイクルになっていていつも品薄だ。
 その『マジック・ツリーハウス』が映画になるそうだ。児童書にしては、随分表紙がマンガやアニメ風の絵柄だなと思っていたが、それがアニメ映画になると聞いても違和感はまったく無い。『マジック・ツリーハウス』に限らず、今(「今」、といっても何となくの印象でしかないけど…)の児童書はアニメ風の絵柄のものが結構あって、『若おかみは小学生』などのように、青い鳥文庫などは特にそういう印象が強い。
 ある時アマゾンか何かのサイトで『愛と友情のゴリラ』というタイトルの本を見つけた。タイトルからは一体どういう内容の本なのか分からずにいたら、図書館で仕事をするようになって『マジック~』のシリーズの一冊だと分かった。それから何年も経ったが、自分では一冊も読んだことがない。
 映画になる、と教えてくれた同僚は資格の勉強で忙しい中、自身が関心を寄せる児童書をよく読んだり、自主的に研修に参加して努力している。でもそれは、本人にとっては努力というのではなく、好きでやりたくてやっているのだと思う。そういう風に仕事と自己研鑽に打ち込めるのは羨ましい。この人は先日結構大変な苦情を受けてしまって大変だったのだが(その日は夜の2時間の間に三つの苦情を受けた!)、葛藤は胸にしまって日々の業務の中でそれを何とか乗り越えようとし、今日も皆の前で研修の小発表を行っていた。人の成長をまざまざと見る思いがする。いろんな人がいて、いろんな風に伸びていく。大人になっても人はいろんなことを経験し、そこから何かを積み重ねていくのだ。

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