日曜日、前日の苦情がどうなったか気掛かりに感じながら、練馬の端にある先輩の畑に行ってキュウリやナス、とうもろこしやトマトなど、いろいろ収穫した。それから、今度結婚する先輩のお別れカレー会に参加してたくさんの食べ物を頂いた。歌の収録もした。8年越しで仕上がった曲が、歌声を得て録音物として残せそうだ。自分にはない歌声を頂く、とてもありがたいことだ。
夕方、炎君があらわれた。相変わらずでかかった。よくうちに出入りしていた学生の頃、神奈川の先輩が「折り畳んで収納できたりしないもんか」と言っていたのを思い出した。
野菜というのは陽の光を浴びて一週間ほどで大きくなるのだそうだ。それにしてもずい分広い畑だった。
翌日からは仕事で、またもとの日々に戻った。苦情はそれ以上膨らむこともなく、申し訳ない気持だけを残した。練馬の道と空は栄養みたいだった。重たい機材を抱えて歩いたが、何の苦もなかった。楽しいことには夢中になるもんだな、と最寄り駅までのいつもの道のりを歩きながら思った日曜の午前だった。
ところで、職場に20代半ばの若者がいて、最初は元気にやっていたがダブルワークが大変なようで、この頃は疲れが見える。資格の勉強も進まず、先週は初めての苦情を受けたりして今日の面談を迎えたが、とにかく道筋を示して励ますだけだ。疲れは心配だ。昼飯に抹茶シェイクを飲んだ、と言っていた。
日々、自分に何が出来るか分からないし、職場では仕事がはかどらず、いつも帰り道はめんどうだ。そんな日々の中の江古田は、遠い日々を気にもとめないように僕たちを見送った。ウッホゴッホ。
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