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君がいるかな

 NHKの音楽番組”SONGS”を見た。出演はくるり。
 くるりは、学生のときに池袋サンシャイン通りのHMV(今はブックオフになっている)店内で流れるシングル”ばらの花”に耳をすませ、間奏のかわったハーモニーに震え、それからしばらく経って4枚目のアルバムを聴いて以来のファンだったが、ギターの大村達身が抜けたときのがっかりした思いと、その後に出たアルバム”ワルツを踊れ”が心に響かなかったこともあって(だが2曲目のブレーメンはとてもすばらしい!)現役のファンを退いた。続くアルバム2枚は素通りして、今年たまたま聴いた新曲”魔法のじゅうたん”がよかったから、久し振りにアルバムも買って聴いた。9月には、達身(と森)が出るというので京都にも行って演奏を聴いた。
 京都でも、今日番組を見たときにも思ったのは、岸田の声が出なくなっていることだった。声質もかたくなったようだった。が、過去の曲が大変そうなのに比べて、”魔法のじゅうたん”ではのびやかに歌っていた。今の自身の歌声と、新しい曲が合っているようだった。
 メジャーデビュー曲の”東京”を紹介するナレーションで「当時」という言葉が使われていて、さすがにあの頃ももう地続きの時代ではなくなったんだなあと思った。6年くらい前、同じNHKのトップランナーに出たときも”東京”について話し、演奏もしていたが、まだひと繋がりの時代のこととして語られていたように思う。随分時が経ったもんだ。
 それにしても、サポートメンバーにフジファブリックの山内を起用したのはずるい。京都音博に引き続き、今度のツアーにも加わるようだが、いいギタリストを呼んだもんだ。でも、フジファブリックでは立派なギタリストの山内も、くるりではサイドマンに過ぎないから、かえってもったいないとも思う。特にいい演奏というわけでもなく、時間も30分と短かったが印象に残った番組だった。冒頭で「今注目のバンド・くるり」と紹介されていたのには、今更?と思ったが。

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