カテゴリー
nikki

風呂には入らぬ連夜

 友人がブログ復帰して大変喜ばしいので、自分でも久しぶりに書いてみることにした。
 以前、先輩が「(自宅が散らかっていて)地獄になっとる」と言っていた。今、例えるなら、我が家も地獄の最中に違いない。年末からそろそろひと月近く、流しがそのままになっている。飲み物を飲んだコップやグラスが少しずつ増えていき、牛乳やジュースのパック、空き缶が積まれている。台所がそんな具合だから、晩飯は外で買って帰る弁当ばかりだ。

 今月は仕事で忙しくなるのが前以て分かっていたが、年末に予期せず結婚式の余興の依頼を受けて以降、そちらの作業に没頭していた。来るべき仕事の面での変動に背を向けたいような気持もあるのだろう、という自覚もある。結婚式が終わったら、直後から職場の一大仕事が待っている。そうして迎える2月、そして3月は、大きな動きのある時期だ。人に頼らず、自分が頑張らないといけない。音楽に没頭することも出来なくなるかも知れない。
 今度の結婚式で歌うのは、江古田に住んでいた頃に卒業する後輩へ贈る曲として作ったものだ。なぜそんな古い曲を今になってやるのか、という戸惑いもあった。下手なりに趣味の音楽を続けてきて、大きな実りには至らなかったとは言え、昨年はいいメロディーを作ることも出来た。ごく個人的でな事ではあるが、そんな自分自身の手応えからすると、今度歌う曲は今ではもう昔の曲でしかない。余興の依頼を受けた時は、そんな風に思った。あの頃の気持は呼び起こせないかもしれない、ならばその代わりに、今の自分に伝えられるものがあるのでは?と考えたりもしたが、花嫁にとっては自身の節目の時にこの曲を聞くこと自体に何か意味があるのかも知れない。そもそも昔の曲ではあっても、自分の作った曲にリクエストがあるって、どういうことだ。率直に言うと作者としては嬉しい。今の自分にとっても、心の中で未完だったこの曲が今回の作業の中で一応の完成を見たこともあり、今再びこの曲に取り組むことが何か意味のあることのように思える。いや本当は、それが何か特別なことのように思いたいのだ、きっと。そんな特別なことは、そんなにはないよ。
 ともかく、こういうことをやれるのも今のうちだ。結婚式の演奏はほんの一瞬で終わる。終わったらもうそこにとどまっていてはいけない。そうして自分のための音楽を作ることも、日々のあわただしさの中で忘れていくんだろうか。去年の夏頃には阿佐ヶ谷のライブハウスで歌おう!という目標を持って新しく自分のアコースティックギターを購入したりもしたが、そんな目標もどっかへ行ってしまった。おっさんはもう学生みたいには出来ない。
 そんな風に冬の日々を過ごしながら、連日モーモールルギャバンの新譜を聴いている。DVDと同梱のシングルで、”Good Bye Thank You “と”俺、風呂入るTonight”の二曲が収録されている。ゲイリー、それ以上のかなしみはないだろうに。そして”俺、風呂入るTonight”、詞とメロディーとのはまり具合が絶妙過ぎる。過ぎる!これは本当に、一聴の価値あり。おれフロはいるトゥナ~イ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です