仕事中、ある眼鏡屋が安売りをしているという話を同僚から聞いた。仕事の後に買いに行くのだと言う。先月、ベッドの下に置いたダンボール箱を取ろうと手を伸ばし、床に顔を当てた拍子に眼鏡のフレームを折ってから、古い眼鏡を使っていた。眼鏡をどうしようかと思っていたところで、場所を教えてもらって仕事帰りに店に行くことにした。
職場の近くに遊園地があり、窓を開けているとジェットコースターの乗客の叫び声が聞こえる。この頃になって気付いたが、さむい間はそんな音が聞こえてくることはなかった。
定時を過ぎてしばらく残って、おやつを食べたりして過ごした。閉館時間の少し前に出て、原付に乗って眼鏡屋へ向かった。
眼鏡屋にはメガネがいっぱいあった。前回メガネを購入した際、太セルのものに挑戦したが、受け入れられずに断念した。今回も試してみたが、どうしてもありふれた印象に見えてしまう。いろいろと手にとって見ていると、店のことを教えてくれた同僚が「本当に来たんですか」と言って来ていた。
ともかくその店のメガネは安かった。安いので気楽に選ぶことができた。結局、見た目に違和感のない細セルのものにした。メガネは30分で出来上がった。
その後、晩飯に行った。仕事の話がつきないでいると、店員に「閉店時間です」と言われた。スタバに行って話していたらまた「閉店です」と言われて店を出た。
大勢入ってきた新人たちはきゅうくつな思いを抱き、それがきしみにつながりつつあるらしい。日々、自分が新人だった頃は、自分がどれだけていねいに育てられたかを思い返し、一方でいま新しく入ってきた彼らは荒波にもまれるような現場でろくなフォローも得られずにやっていることか。もうちょっとていねいに接しないといかん、と思いつつ余裕が持てずそれができないでいる。会話をすることはとても大事だ。
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